
国際標準化機構規格
ISO16331-1適合品
ISO規格による
信頼性のある測定精度
レーザー距離計の測距精度と
範囲を規定した唯一の国際規格
これまでレーザー距離計には日本産業規格(JIS)のような規格が存在せず、守るべき基準がありませんでした。このため、各メーカーの自己基準による”精度基準が異なる”製品が市場にあふれていました。誤解を招く表現や不正確なデータが市場に増え続けることは、製品への不信感や実測時の重大なミスを引き起こしかねません。このような背景から、レーザー距離計のパイオニアであるライカジオシステムズ社を中心にレーザー距離計の新しい国際規格が策定されました。ISO規格16331-1は、レーザー距離計の測距精度と範囲を見極めることができる唯一の規定です。
このISO 16331-1には、精度や測定範囲に関わる情報をどのように示すべきか、測定手順はどうすべきかが詳細に定義されています。これにより、同一基準のもとで製品の比較が可能となります。
レーザー距離計の測距と範囲を規定した唯一の規格ISO 16331-1により"タジマレーザー距離計"および"ライカディストシリーズ"は下記条件での性能を保証いたします。
表示精度は5m、10mまでの性能です。それ以降は下記の条件で悪くなる場合があります。
※1〜5:ISO16331-1光学部品および光学機器ー測量および建設用機器の試験基準ー
パート1:携帯レーザーの性能に基づき、それぞれ以下の条件下で適用されます。
- ※1: 測距に適した環境下:反射率100%(白く塗られた壁)、周囲に強い光がないこと、適温時。
- ※2: 測距に適さない環境下:反射率が低いターゲット、周囲に強い光がある、高温や低温時。
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※3:
D2・D110 公差は95%の信頼性で0.05m(D110は0.2m※6)〜5mで適用されます。
測距に適した環境下では最大測定公差は5m以上で0.1mm/m悪くなる場合があります。
測距に適さない環境の場合、最大5m以上で0.15mm/m悪化する場合があります。 - ※4: G05・G03・X3 公差は95%の信頼性で0.05m(G05・G03は0.1m)〜10mで適用されます。測距に適した環境下では最大測定公差は10mから30mで0.1mm/m、30m以上で0.15mm/m悪なる場合があります。測距に適さない環境の場合、最大10〜30mで0.15mm/m、30m以上で0.2mm/m悪化することがあります。
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※5:
D5・X6 公差は95%の信頼性で0.05m〜10mで適用されます。
測距に適した環境下では最大測定公差は10mを超える距離では0.1mm/m悪くなる場合があります。測距に適さない環境下では最大測定公差は、10mを超える距離では0.15mm/m悪くなる場合があります。 - ※6: 最短距離0.2mは測定基準位置を後端とした場合です。(指定のない製品は先端基準です。)
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※1 測距に適した環境下
- (主に屋内での測定を想定)
- ・測定対象は白い壁
- ・周囲に強い光がないこと
- ・適温時
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※2 測距に適さない環境下
- (主に屋外での測定を想定)
- ・周囲に強い光がある
- ・反射効率が低いターゲット
- ・高温や低温時
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その他の指定された条件例
- ・指定のターゲットプレート使用
- ・測定対象物の反射が強く、
もしくは弱く測定に適さない場合
(金属や濡れたコンクリートなど)
"タジマPシリーズ"はタジマ社内規格に基づき下記条件での性能を保証いたします。
- ※7 測距に適した環境下:白く塗装された壁、周囲に強い光がないこと、適温時。
- ※8 測距に適さない環境下:反射率が低いターゲット、周囲に強い光がある、高温や低温時。
- ※9 D=距離。公差は90%の信頼性で適用されます。
- ※10 最短距離0.5m(0.7m)は測定基準を後端とした場合です。